さまざまな合否判定方法を搭載「検査表システム Ver.7」最新機能とは?

検査工程は、お客様毎に合否判定基準や検査基準が異なるケースが多くあります。
今回の「検査表システムVer.7」では、合否判定に関して柔軟な判定基準を設定できるような改良をしております。例えば、寸法値の判定を公差比率でより細かく判定できる機能、判定方法の初期値設定など、お客様の用途に合わせてご利用いただけます。
その他にも、「格子参照での図面領域の絞り込み」、「計算式の他行参照」といったお客様からのご要望をもとに新しい機能を搭載しておりますので、是非Ver.7をご検討ください。

さまざまな合否判定方法

合否判定レベルを区別したい

公差範囲内外のOK/NG判定を任意の幅(判定レベル)を設けて段階的に判定を分けることができるようになりました。
段階的な判定ができることによって、公差範囲内(OK判定)であっても「安全」・「注意」・「警告」で分けるといったように、注意しなければならない箇所を瞬時に見分けることができます。

例)
判定: 安全 ・・・十分許容できる公差範囲内にある(※)
判定: 注意 ・・・許容できる公差範囲内である(※)
判定: 警告 ・・・ぎりぎり公差範囲内である(※)

※段階的判定レベルの範囲は設定できます。

合否判定レベル分けのイメージ

寸法値と実測値の差分(公差値のみ)で合否判定したい

図面内の寸法値と検査した実測値の差分(公差値のみ)で合否判定できるようになりました。
測定器によっては、実測値との差分を入力するものがありますので、測定器ごとに判定基準を変更させることができます。

その他にも、「常にOK」「常にNG」「判定しない」といった設定ができます。従来は、必ずOK/NG判定しますが、例えば、ゲージ等で計測した場合は実測値は入力しても判定まではしなくてもいい場合にご利用いただけます。

公差値のみでの合否判定イメージ

他の計測値の合計値で判定したい(計算式対応)

検査表のセルに対して、他のセルの値を参照した計算式を設定できるようになりました。他のセルの値を参照することによって、指定した箇所の実測値の合計値を自動で計算し、判定することができるようになります。
例えば、長物形状の場合に、累進で測定した合計値と全長の寸法値で判定したい場合などに利用いただけます。合計値が合否判定の対象となる場合は、途中の寸法値の判定は、前述した「判定しない」に設定することで、判定から除外させることも可能です。

実測値の合計値で合否判定

見やすく!探しやすく!わかりやすく!なったバルーン表記

番号と一緒に任意の文字を設定できるようになりました

バルーン番号に任意の文字を追記できるようになりました。文字を追記することによって、番号は同じだが、左右で異なる表記にしたい場合に、「右・左」といった文字を追加したり、長さ方向と幅方向を分けるための「L・W」といった表記が可能になります。

バルーン番号に任意文字記入
バルーン番号に任意文字記入

バルーンを塗りつぶし表示できるようになりました

バルーンを塗りつぶし表示できるようになりました。
従来は枠線のみで表示されているため、多くのバルーンがある時に、見えにくい場合もありました。設計用のバルーンと検査表のバルーンとで番号の識別が分かりにくい時に、検査用のバルーンを塗りつぶすことで、番号を見やすく工夫することができます。

バルーンの塗りつぶし
バルーンの塗りつぶし

バルーンの引出線の始点(引出元)を任意に設定できるようになりました

バルーンを自動配置する際に、引出線は寸法値が記載されている箇所からしか引き出すことができませんでしたが、引出線の始点(引出元)を任意の位置から開始するように変更できるようになりました。
寸法値の個数展開をした場合は、実際の検査箇所と寸法値の記載位置が異なるケースが発生します。そういったときに、寸法値が記載されていない箇所からでもバルーンの引出線を引くことができます。

引出線の始点設定
引出線の始点設定

その他のバージョンアップ機能

図面イメージの部分印刷機能

印刷対象に「オブジェクト指定」を追加して、印刷したい要素だけを選択して印刷することができるようになりました。
要素を選択するときは「多角形指定」もできるので、バルーンが入り組んだ複雑な領域も印刷したい領域を抽出することができます。

項目名のExcel出力機能

検査表システムの項目名(例:判定、測定値1、測定値2、…)を検査表出力するときに、Excel出力できるようになりました。「測定値1」「測定値2」といった項目名を製造番号などに名称を変更している場合、それらの製造番号を検査表に反映させることができるようになります。

穴深さ・皿ザグリ・深ザグリ記号対応

従来は取得できなかったザグリ記号や深さ記号が取得できるようになりました。記号は、接頭種類の列に取得され、「キリ」などの文字は備考欄に自動的に取得されます。

図面ウィンドウと検査表ウィンドウ同時起動

通常検査表システムは、図面ウィンドウと検査表ウィンドウをそれぞれ起動する必要がありますが、同時に両方のウィンドウを起動し、かつ「測定開始」まで起動させる設定ができました。
すぐに「検査開始」したい検査作業員にとって便利な機能です。

取り消し線の寸法値を認識から除外

従来は取消線が作図されている寸法値も取得されていましたが、取得する・しないの設定ができるようになりました。

番地領域で絞り込み可能

図面内の寸法値(バルーン)位置を番地表記する機能がありますが、新しくこの番地でフィルターをかけることができるようになりました。番地領域で絞り込みたいときに便利です。

  • 詳細な手順は「AICNetwork139号ページ」をご参照ください。PDFダウンロード・解説付き操作動画をご視聴いただけます。(サブスクリプション契約ユーザー様限定)

AICNetwork139

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