CAD図面からExcel転記・貼り付ける作業を大幅削減する方法をご紹介

高価なCADソフトを持たない設計部以外の部門では、紙ベース（PDF含む）の図面から自身の作業に必要な情報を目視で読み取り、手作業でエクセルに転記するなどの作業を実施しています。目視による転記ミスが発生する可能性もあり、時間と労力が必要となります。

CADのビューワソフトやPDF図面から文字列をコピーできたとしても、エクセルの編集機能を使ってセルの結合・分割をしたり、上下の順番を変更する必要があったり、エクセルで一から表を作成する作業と何も変わりません。せっかくの図面データを活かすことができません。

図面イメージ画像をエクセルに貼り付ける場合、スクリーンキャプチャ機能を使うたびに画面を切り替えて作業する必要があり、キャプチャしたい領域の選択やカラーとモノクロの変換など、面倒な編集作業を経て貼り付け作業をする必要があります。

DXF/DWG（※）データ完全互換の図面ビューワを搭載していますので、CADソフトが無い環境でも図面データを閲覧することができます。また、レイヤの表示/非表示などの操作や印刷も可能です。図面を編集して保存する機能は搭載しておりませんので誤って図面データを変更してしまうなどのリスクはございません。
転記作業のために印刷をしていた作業をCAD図面をダイレクトに表示できるため、DX推進ソフトウェアとしても期待できます。

※AutoCAD、中間ファイル形式です。

図面上の表形式で作図された文字情報（部品表など）を範囲を指定するだけで、自動的にエクセル転記が出来ます。Excel上の貼り付け位置と図面上の部品表範囲を選択し、コピーが可能です。
また、多くの部品表の作図ルールで採用されている下から上に順番に記載するパターンにも対応しており、製造業に特化したツールといえます。
表形式以外で作図された注釈やコメント文字列は、転記したい文字列をクリックするだけでExcel転記することができます。連続して転記することができるため、画面の切替、セルの位置指定、など意外と面倒な手間は必要ありません。

エクセルへの文字を取り込み時に全角・半角のゆらぎ補正を行います。ゆらぎ補正の設定は、数字、英字、記号、カナの４種個別に補正なし／全角／半角 を指定することができます。図面上では全角か半角か判別が難しい図面も存在しますがこれらの図面内の文字記入のゆれを補正することで後工程での検索作業などの効率化が可能です。

図面内の図形の一部を画像としてExcelに画像貼り付けることができます。
図形の範囲指定の方法としては、「矩形指定」と「多点指定」の２つの方法があります。「多点指定」は込み入った図面内から必要な部分のみを切り抜いて貼り付けることができるので別途ペイント系ソフトを使って画像を加工するなどの手間を省くことができます。また、貼り付け画像色（モノクロやカラー）や画像サイズも指定することが可能です。